デリヘルの電話番という仕事を経験してみた

務めていた出版社が潰れ、転職活動も上手くいかなかった元編集者がひょんなことからデリヘル店の電話番に。

*

まさか栄町のデリヘルで自分が働くとは思っていなかった

潰れた出版社の元同僚の紹介により、栄町のデリヘルの電話番として働くようになった僕。
その潰れた出版社では風俗関係の情報誌の編集をしていた僕にとって栄町でも「デリヘル」とはよく知っているフィールドだと思っていた。しかしそれはただの勘違い。まさに“知ってたつもり”。実際、一スタッフとして働いていてみると、編集者としてお店や女のコを取材していたものはほんの表面、それもさらに上っ面だったと気づかされることの連続であった。

デリヘル店の電話番といっても単に「電話でご案内する」だけじゃない。それどころか栄町ではアルバイトとはいえデリヘル店の経営を維持するためにかなり大きな責任を負っているという自覚を感じざるを得ない。なぜならデリ嬢のように対面接客ではない以上、電話越しの僕たちの言葉の一つ一つがお客さんの店選びの判断材料になり得るからだ。
お客さんが最初に店と接点を持つ電話番の対応が不味ければ、それだけでビジネスチャンスを不意にすることになる。仮にお客さんとして利用してもらっても、不味い対応についてお客さんからデリ嬢を通して「お客様からのありがたいご意見」という形でオーナーに伝わってしまう可能性もある。店のオーナー同様、デリ嬢にとっても客の入りに影響を与える電話番の良し悪しは、彼女たちの生活を左右する死活問題なのだ。こうなるとオーナーも無視はできない。厳重注意で済めばラッキー、悪くすると“クビ”になる可能性だって低くはない。電話番といっても楽ではないのである。

よくこのあと「といっても電話番でも良いことがある」、そう展開するんだろ?と思っている人がいるかもしれない。だが正直栄町で僕が働いていたデリヘル店で電話番をしてて“役得”的な美味しい目にあったことは…ほぼない(笑)
一度オーナーから「自分の働く店がどんなサービスをしているか一回客として入ってこい」と無料で体験したがこれも同僚でもあるデリ嬢とプレイをする気恥ずかしさ、いや気まずさといったら、とても“役得”と言い難い。まぁそう言いつつ“やることはやった”のだが…。

しかし栄町のデリヘル店の電話番をしたことをこれまで一度も後悔したことはない。それどころか電話番を経験したことで「もしまた失業したら電話番をさせてもらえないかな」と密かに思っている。そのくらい電話番の生活は悪くない記憶として残っている。
特に千葉市で遊びたければ栄町のデリヘル風俗情報は激戦区だけにおもしろい。

店舗を構える風俗店と違い、栄町だけでなくデリヘルという業種では店のオーナーの他にも従業員がいる。
まず実際にヘルスサービスを提供するための女性コンパニオンがいることは第一にお分りいただけるかもしれない。店の商品ともなる彼女たちは少ないよりも大人数いた方がお店が潤うのですが、このような性風俗の業界には時たま利益を生まない女性もいたりするので絶対に人数が多ければそれで良し、というわけではないのです。入れ替わりが激しい業界ですのでいつでも求人は募集の状態ではあるのですが、来るもの拒まずではないというところはこういった事からなのですね。

それから僕のような利用者からの予約を受けるための電話番。すべてのお客さんの窓口ともなるので時には変な人(笑)や営業電話だってかかってきます。
他にも送迎ドライバーというこれまた重要な役があります。公共の交通機関を利用して事務所近くまでくる女の子の迎えや終電がない深夜帯には自宅までの送迎なんてことも珍しくはありません。もちろんお客さんの希望するところまで女の子派遣するのも彼らの仕事。まさか女の子を乗せたままドリフトをかますような暴走野郎では務まりませんので、安全かつスピーディーな運転技術が必要とされます。
またこの業界では駅前に立って客を呼び込むなんてことはしません。そこで一番集客に左右されるのがインターネットの広告なのです。大きな店舗になると専属のウェブ担当者が居たりして、お店のホームページや情報サイトへの掲載、メルマガの発行、場合によってはSNSなどの呼びかけなどもやっているのです。常に新しい情報を発信し、更新頻度をあげていかにお客さんの目に触れるようにするかということで此方もかなり重要な役割を担っているのです。
他にも専属のカメラマンがいたりする大きな店舗もあります。女の子の写真も素人が撮るのとプロがしっかりと機材を入れた状態で撮影するのとではかなり集客にも差がでてくるもの。力が入るのも当然なのです。

このように一口にデリヘルの店舗とは言っても実際にサービスを提供する以外の仕事も意外と多いのです。都心部ではこうしてそれぞれに担当がいて規模も大きく広がっているのですが、地方に行くとオーナーさんが一人ですべてを賄っているなんてこともあるようです。それぞれの経営戦略などもあるようですが、覗いてみると非常に面白いところかもしれませんね。

公開日:
最終更新日:2016/05/24